「1週間でUMLモデリング技能認定試験(UMTP)L1に受かりたい」
「フルタイムで会社に勤めていても受かる勉強方法が知りたい」
「UMLモデリング技能認定試験L1」は、短期間で勉強して受験したほうが合格しやすい試験です。長く時間を取ってしまうと覚えた回答で惰性的に問題を解くようになり、本番で集中できずに受かりにくくなるからです。
僕は「UMLモデリング技能認定試験L1」に1週間の勉強で合格しています。勉強時間は30時間程度。成績は合格ラインが80点に対して、90点を取って合格しました。

本記事では、僕が実際に受かった勉強プランを紹介します。本記事の勉強プランは20件の合格体験記を読み漁って設計したものです。
この記事を読めば、合格するためにやることがわかるので、迷わずに勉強に取り組めるようになります。
結論を先に言うと、以下の参考書と問題集を3周解くだけ。
残業有りのフルタイムで働く僕が受かっているので、再現性が高くイメージしやすいように記載しました。予想外に時間がかかる箇所の対応法も書いたので、最後まで読んで参考にしてください。
この記事の内容
UMTP L1受験前の知識

僕の当時の知識は以下のとおり。
- UMLに興味なし
- ユースケース図や処理フローはネットの例をマネして書ける
- クラス図、シーケンス図は全く読めず
ここまでボロボロの知識でも1週間で合格できます。
UMTP L1受験スケジュール

全スケジュールは以下のとおり。参考書を入手することが一番むずかしかったです。
- 参考書を選ぶ
- 試験を申し込む
- 勉強する
1.参考書を選ぶ

参考書は白本・黒本の2冊を揃えましょう。ただし、UMLモデリング技能認定試験の参考書・問題集は、大きい書店でも置いていないので注意!本当はもっと早く受験する予定でしたが、参考書探しで足止めを食らいました。
参考書と問題集はネットでしか手に入りません。
UMLモデリング技能認定試験 L1の参考書は、白本・黒本・緑本の3冊しか存在しません。合格した人は黒本1冊で試験に臨んでいたり、プラスアルファで白本を使っている人が多かったので、僕もこの2冊に決めました。
1週間で受かりたい人は、白本と黒本の2冊に絞りましょう。
白本
わからない箇所や重点的に理解を深めたい箇所が出てきたときに必要。
僕が白本まで買った理由は、UMLの知識がなさすぎたので基礎知識を頭に入れたかったためです。おかげで、試験で応用が効くまで底上げできました。
黒本の解説だけでは理解できなかったので、白本をやっておいてよかったです。
1週間で黒本と白本をやる余裕はあります
黒本
黒本だけで受かった人もいるほど重要な問題集です。
僕が受けた試験では、黒本と同じ問題が2問もありました。合格する人は黒本を3周以上解いて受かっています。
黒本の注意点は廃版していること。最後の改版は2014年でしが、試験問題は黒本の内容を消化すれば受かるので迷わず揃えましょう。
緑本(買っていません)
僕は勉強していないですが、UMLモデリング技能認定試験 L1の参考書には緑本もあります。ただし、合格体験記を読んでも買っている人は、ごくわずかでした。
UMLの知識がなかった僕でも、緑本なしで受かったのでいらないと思います。
2.試験を申し込む

申し込み窓口は以下の2つ。
僕はピアソンから申し込みました。ピアソンは手続きがプロメトリックよりも面倒くさくない気がします。
3.勉強する

本項目では以下の内容を説明します。
- 勉強実績
- 勉強した時間帯
- 勉強方法
具体的にどのような日程や時間で勉強をしたかを掲示し、合格できた勉強方法を解説するので、参考にしてください。
勉強実績
選んだ参考書をどのような日程で消化したか紹介します。〇の数字は参考書を何周消化したかを示します。
上記の表では、黒本は6~8日に1周目を消化し、9~11日に2周目を消化しています。
黒本はすべての問題を解きましたが、白本は黒本でわかりにくかった単元だけ解きました。白本の数字にダッシュ(’)を付けているのは、補足的に参考書を消化したからです。
勉強した時間帯
残業(休日出勤含)が月80時間のサラリーマンですが、毎日最低1時間の勉強時間を捻出しました。
平日 | ・通勤電車の往復1時間 ・23~24時 |
休日 | ・9~19時のなかで8時間 |
早く帰宅できた日は、その分勉強時間に充てましたが、24時で終わらせていました。
カギは通勤電車での時間の使い方
通勤電車では「わかる問題・わからない問題の切り分け作業」と「間違えた問題の解説を徹底的に読む作業」をしてください。立ったままでもできる作業なので、座れなかったからといって勉強を辞めないようにしましょう。
勉強方法

参考書を解くペースですが、1周目は絶対に時間がかかります。初めて問題を見るので当然です。1週間しかないので焦ると思いますが、そういうもんだと思って落ち着いて進めてください。
休日2日間で1周目を完了できると、勉強の勢いがつけやすいですよ
周を追うごとに解く問題が減るので、問題集を回すスピードが上がり、1週間後には3周終わっている状態になるので安心して取り組みましょう。
以降では、以下の流れで勉強方法を紹介します。
- 黒本:1周目
- 白本:1周目
- 黒本:2周目
- 白本:2周目
- 黒本:3周目
- 白本:3周目
黒本:1周目
黒本1周目の勉強は、以下の方法で学習しました。
わかる問題・わからない問題の区別は、かなり厳し目につけてください。知識があいまいなまま「×」をつけると、手戻りが増えるので1週間で勉強を完了できません。
わかる問題はなぜこの答えにしたのかと、それ以外の答えがなぜ間違いなのか両方を説明できる問題のこと。「×」をつけた問題は今後は2度と解かないので、説明できなければ「×」をつけないでください。
ただし、1周目では解説を徹底的に読んで理解する必要はありません。あくまでも今の知識で上記の説明ができるかどうかで区別してください。
切り分け作業が終わったら章ごとに正答率を出しましょう。計算式は以下のとおり。
(その章で「×」をつけた設問数÷章全体の設問数)×100
正答率は、勉強する章の優先順位を決めるために使います。勉強するときは1章から順番に勉強するのではなく、正答率の低い章を最優先で学習しましょう。
白本:1周目
白本1周目の勉強方法は以下のとおり。
黒本を1周回しきり正答率を出したら、正答率が80%以下の章を優先して、白本の章末問題を解きましょう。
UMLモデリング技能認定試験 L1は80点合格なので、すべての章で80%以上の正答率があれば受かります。一方、80%取れない章があれば受からないということです。
僕は黒本1周目を勉強したとき、すべての章が40%以下の正答率でした。それでも紹介している勉強方法で受かったので大丈夫です!
白本1周目の目標は、解説見ながらでも自分なりに説明できるまで理解すること。参考書の解説自体が矛盾していることもあるので「こうだからこういうこと?」という自分なりの解釈でかまいません。
読み終わった解説にマーカーを引く理由は、後から見直したときに、マーカーを引いた当時の自分が解説を理解していたかを確認するためです。
確認作業は通勤電車でもできるので、理解できなかったところは何度も読み返しましょう。
黒本:2周目
黒本2周目にやることは、以下のとおり。
白本で勉強しているので解ける問題が増えて、1周目より少しパワーアップしていることを実感しているはずです。
1周目と違う点は、わからなかった問題の解説を読み込み、自分なりに理解を深めること。2周目の目標は、以下の2点です。
- わかる問題・わからない問題の区別をつけること
- 解説見ながらでも自分なりに説明できるまで理解すること
わかる問題は、なぜこの選択肢が正解か、ほかの選択肢がなぜ不正解かを説明できる問題です。すべて説明できる問題は100発100中正解するはずなので、二度と解きません。
自信のある・なしではなく、説明できる・できないを基準に二度と解かない問題には「×」をつけましょう。
2周目が終わったら、章ごとに正答率を出しましょう。
(その章で「×」をつけた設問数÷章全体の設問数)×100
その章で「×」をつけた設問数は、1周目「×」+2周目の「×」の個数です。
2周目を一通り勉強したら、模擬試験で自分の実力と弱点を把握します。
僕の場合、模擬試験では僕は60点あたりまで取れていました。白本1周目で焦らずに解説を読んで、苦手をつぶしに集中したことが正答率を上げた要因だと思います。
白本:2周目
白本2周目の勉強は、1周目と同じです。
ここでの注意点は白本1周目での正答率は気にせず、黒本での正答率をベースに取り組む章を決めること。白本を完全に理解しても受からないからです。
色々気にして重心がブレると1週間で受からなくなります。あくまでも重心は黒本に置いてください。
黒本の正答率を上げるために白本に取り組もう
白本2周目も、自分なりに回答の正解・不正解の理由を説明できるようになることを目標に取り組みましょう。
黒本:3周目
黒本3周目も基本的にやることは同じです。
特に黒本2周目で把握した弱点に関わる問題をやり直し、弱点つぶしを重点的に行います。目標は全ての章で90%以上の正答率になるまで取り組むこと。
白本:3周目
白本3周目は点数アップを目標に取り組みましょう。
黒本で正答率が90%超えていないなら、白本の解説も読み込んで黒本の正答率を上げてください。
僕は黒本のわかる問題が100%になったので、白本も90%以上の正答率になるまで取り組みました。
UMTP L1試験の内容

UMLモデリング技能認定試験 L1は楽勝!ではなく、油断していると落ちます。思ったよりも「試験を乗り切った」印象でした。
わかりやすく説明するための図の試験なので、問題文の中にヒントがあります。問題文の内容を図に落とし込むことができれば解けますが、それができないと落ちます。
僕の場合は、白本も駆使して黒本の問題を全て説明できるように勉強したことが、結果に反映されました。
UMTP L1受験後

試験の結果はすぐに紙で渡されました。ほかの試験のように、ピアソンやプロメトリックへログインして結果を見る必要はありません。
合格証書は1ヶ月後くらいに郵送で届きます。
UMTP L1は黒本・白本を3周解いて合格しよう
UMLモデリング技能認定試験 L1に1週間で受かるには、黒本と白本だけ計画にそって3周やりこむのみ。
ポイントは1周目の「思ったより時間がかかること」に焦らずに勉強すること。焦って「うん、うん、わかったかも!」で進めると、本番で応用できずに落ちます。
問題集や参考書はネットでしか手に入らないので、試験を受けると決めたらまずは手配しましょう。
それでは、健闘を祈ります。